劇団四季の皆さんを取材してきました!

 去る4月21日、2年生は芸術鑑賞として劇団四季の『オペラ座の怪人』を鑑賞しました。
劇団四季の圧倒的な演技に感動した新聞部員が、後日、どうしてもインタビューしたいと
お願いをしたところ、なんと4人の役者さんが快く答えてくださいました。 インタビューを受
けてくださったのは、

村瀬歩美さん(女性アンサンブル)
磯谷美穂さん(メグ・ジリー役)
伊藤礼史さん(男性アンサンブル)
吉村和花さん(女性アンサンブル)

です。


左から、村瀬さん、磯谷さん、伊藤さん、吉村さん

(以下、村瀬さん…村、磯谷さん…磯、伊藤さん…伊、吉村さん…吉、全員での答え…全
とします。)

Q1.普段の練習は具体的にどのように行っていますか。

磯「最初に全員でバレエの練習を30分、開口発声を30分して、あとは各自ウォーミング
  アップをしています。」
伊「僕は、走っています(笑)。」
全「あーたまに外で会うね(笑)。雨の日は室内を走っているらしいね。」
吉「私は、本番で履くトゥシューズを慣らしています。」
村「私は発声練習かな。」


Q2.舞台役者を目指そうと思ったきっかけは何ですか。

磯「中学生の時に劇団四季の『アンデルセン』を観たのがきっかけでした。それから、役者に
  なりたい!と思うようになりました。しかも、四季に入ってからの初舞台が、偶然にも『アン
  デルセン』だったんですよ。」
伊「僕は、中1の時に『キャッツ』を観たことですね。」
吉「私は昔からバレエをやっていて、ロンドンに留学していたんですけど、その時に観た
  ミュージカルに感動したことです。」
村「『オペラ座の怪人』を観て歌を始めました。」


Q3.オーディションでのエピソードなどあったら教えてください。

伊「僕は、シンガーとして審査を受けるつもりだったのですが、ダンスの審査もあって、その
  ダンスで失敗しました(笑)。2回転するところを1回転半しかできなくて、気がついたら
  目の前が壁でした(笑)。」
全「(笑)でも、歌が評価されたってことだね!」
村「私は、歌は勉強していましたが、入団してみるとバレエのレッスンも必須と知って、
  びっくりしました。」
吉「私は、ダンスの審査だけだろうと思っていたら歌の審査もあって、焦りました。」
伊「僕と逆のパターンだね(笑)。」
磯「私は小さい頃から劇団四季を目指していたし、オーディションの内容も調べていたので、
  そういった焦りはなかったです。ふふ。」
全「おお!さすが!」


Q4.ミュージカルを演じる上で大変なことは何ですか。

磯「そうですね、毎日同じ内容を繰り返し演じること、かもしれません。毎日同じ内容のはず
  なんですが、毎日変化して、全然違うんですけどね。」
村「私にとっては、歌いながら踊ることが大変ですね。」


Q5.ミュージカルを演じていて楽しいことは何ですか。

磯「普通ではあり得ない人生を演じることができるということですね。」
全「そうですね!」
村「私は、お客様の喜んでくださっている顔を見る時かな。」
吉「感動して泣いてくださっている顔とかね。」
村「そうそう。結構、舞台からお客様のお顔が見えるよね。」


Q6.舞台での失敗談はありますか。

伊「僕は、『オペラ座の怪人』でスカートっぽい衣裳の布を踏んで破ってしまいました。その
  後、衣裳さんに厳しく注意されました。」
村「私は『オペラ座の怪人』のヒールを履いているシーンで、階段を踏み外しそうになりま
  した。」
吉「あーわかる!あの階段、急だよね。」
村「そうそう、怖いよね(笑)。」



Q7.舞台に立つ前に必ずすることはありますか。

磯「私は、出番が少し後なので、自分の出番まで、心を落ち着かせています。」
伊「僕は、楽屋の鏡を見て自分と向き合ってます。」
全「えーっ(笑)。」
吉「私はお祈りをしています。舞台の神様がいると信じているので。」
村「私は実際にパリにある『オペラ座』をリアルに思い浮かべています。」




Q8.休みの日は何日ありますか。また何をしていますか。

全「休みは基本的には週に1日です。」
吉「私はマッサージに行ってますね。」
村「健康管理も大切だよね。」
磯「私は花が好きなので、実家で庭いじりをしています。あと写真も好きですね。」
伊「僕はウィンドーショッピングをしてますね。あ、見るだけで買えないんですけどね(笑)。」
村「私は知識を増やすため、参考になりそうなものをチェックしています。」
伊「確かに、今だったらパリの番組なんかをテレビでやっていたら、見ちゃいますよね。」


Q9.普段気をつけていることは何かありますか。

全「台本と舞台に関連する資料をよく読みますね。」


Q10.どんな高校生だったんですか。

磯「バレエとジャズダンスばっかりしていました。」
吉「私も、バレエばかりでしたね。実は、磯谷さんと同じバレエ教室だったんですよ。」
伊「そうだったんですか!」
吉「そこでは、私の方が先輩でした(笑)。ねー(と磯谷さんと顔を見合わせる)」
伊「僕は、このまんまでしたね。自分で先生を探して、歌の練習はしてました。」
村「私は、普通に受験勉強をしてたかな(笑)。」


Q11.高校生の時の夢は何でしたか。

磯「劇団四季に入ることです!」
伊「僕もです。」
吉「私はずっとバレリーナになりたいと思ってました。」
村「私は…建築家になるか、劇団に入るか迷っていました。」
全「全然違うね!」
村「そうなんですよね。理系と全く逆の方向を考えていたんですよ。」


Q12.役者の魅力は何ですか。

磯「自分じゃない自分になれることです。」
伊「僕も同じこと言おうと考えてました(笑)。」
吉「例えば、戦争のミュージカルだったら自分のおばあちゃんがこんなことをしていた、こん
  な人生を送っていたと分かるように、ミュージカルを通していろんな人生を体験できること
  ですね。」
村「私は、ミュージカルを通じて愛することや生きる希望といった、普通では伝えづらいメッセ
  ージを自然と伝えることができるところです。」


Q13.『オペラ座の怪人』でお好きなシーンはどこですか。

磯「ラストの、怪人とラウルとクリスティーヌの三重唱です。音楽がいいんです!」
全「わかる!!あのシーン素敵だよね!」
伊「僕は2幕初めの仮面舞踏会(マスカレード)です。演じていても楽しいんです。」
吉「1幕のラストでラウルとクリスティーヌが結ばれる場面。怪人がなんだかかわいそうに
  なっちゃって。」
全「そうそう、あの場面って、女の子は好きだと思う!」
村「私はそうだなぁ、ラウルがクリスティーヌに、ある曲に合わせて告白した後、その同じ
  曲に合わせて怪人も告白する場面かな。」
全「あのシーンは切ないよね。」


Q14.それでは最後に、桜花生に一言お願いします。

村「私は進路を決める直前になってから劇団に入ろうと考え始めたので、最初は誰も応援
  してくれませんでした。でも、死ぬ気で頑張っていたら、他の人が自然と応援してくれる
  ようになりました。みんなも、周りが変わるくらい、頑張ってください。頑張ることが才能
  だと思います。」
吉「たとえ今ははっきりとした夢がなくても、自分を信じていれば、いつか必ず何か見えてくる。頑張って生きてください。」
伊「あついハートを持つ!「絶対になってやる!」というような情熱を持つことが大切だと
  思います。」
磯「自分で後悔しない人生を送ってください。」


素敵な役者の皆さん、長時間のインタビューに

答えてくださり、ありがとうございました!